ご挨拶

理事長 森山 和幸

平素は飯田信用金庫をご愛顧たまわり、誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

さて、平成28年度の日本経済は、年度前半こそ円高の進行や英国のEU離脱問題などの影響により弱含みに推移したものの、政府による景気刺激策の下、雇用・所得環境が改善し、前年度に引き続いて緩やかな回復基調が続きました。また昨年11月の米国大統領選挙以降は、トランプ新政権の政策に対する期待から円安と株高が進行しましたが、今後の見通しについては、英国のEU離脱の動向とともに非常に不透明な状況にあります。一方、金融機関を取り巻く環境は、日本銀行によるマイナス金利政策の影響に伴い、利息収入が減少するなど悪化傾向にあります。

当地域の経済情勢につきましては、一部には改善の兆しが見えるものの、都市部や大企業とは違い、まだまだ厳しい状況が続いております。さらに当地域においては、今後の人口減少と少子・高齢化の進展が懸念されておりますが、一方では、2027年のリニア中央新幹線開業に向けて昨年末から工事が始まるとともに、三遠南信自動車道の工事にも進展が見られるなど、今後の地域経済活性化への期待が高まっております。

このような経済情勢のなか、「地域社会の発展に貢献する」という経営基本理念のもと、第6次中期経営計画の最終年となる平成28年度は、中期経営計画の総仕上げに向け様々な施策を実行に移すとともに、創立100周年へ向けての地盤固めの年と位置付け、「お客様満足度の更なる向上」、「安定的な収益確保のための経営基盤の一層の強化」、「長期的な経営課題への取り組み」の3項目を最重点施策として取り組みました。特に「お客様満足度の向上」につきましては、全役職員共通の目標として本格的に取り組んで3年目となり、お客さまからの評価も確実に高まっております。

平成28年度の計数目標としましては、①当期純利益11億円以上、②預金平均残高100億円増加、③貸出金平均残高10億円増加を掲げ取り組みました。目標に対する実績としましては、前年度の創立90周年記念キャンペーンの反動により増加率は鈍化したものの、預金の平均残高目標を達成するとともに、貸出金につきましても重点施策として積極的に取り組んだ結果、平均残高目標を大きく上回り達成することが出来ました。また収益目標につきましても、金利低下に伴う利息収入の減少など厳しい経営環境の中ではありましたが、目標を達成することが出来ました。

なお、平成28年度決算状況につきましては、経常利益は前期比14百万円増加して28億0百万円となり、当期純利益は前期比88百万円減少して19億57百万円となりました。

当金庫は昨年12月、平成29年度からの3カ年計画として第7次中期経営計画を策定いたしました。「地域と生きる~新たな決意~」をスローガンとし、テーマとして「お客さまの笑顔のために」、「10年後も輝く信用金庫であるために」、「地域に貢献できる金融のプロであるために」の3項目を掲げました。マイナス金利政策に伴う低金利の継続が見込まれ、金融機関を取り巻く環境は年を追うごとに厳しくなることが予想される中、この3年間は非常に重要な時期となります。この第7次中期経営計画の下、役職員一丸となり様々な課題に積極的に取り組んでまいります。また、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通を見据え、大きく変化する地域の将来に向けて、地域の成長や活性化に寄与する戦略も当金庫の使命であると捉え、地区内トップシェアの地域金融機関として、その責任を果たすべく、長期的視点に立ち取り組んでまいります。

地域のみなさまには、今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。

平成29年7月
飯田信用金庫
理事長 森山 和幸